3月末に開催された「第7回ベトナム国際観光フェア・ハノイ2019(VITM Hanoi 2019)」の中で、「ベトナムゴルフ観光協会」がお披露目された。ベトナムゴルフ観光協会はベトナム観光協会の新たな傘下協会となる。
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同協会の第1期(2019~2023年任期)会長は、東北部地方バクザン省人民委員会のグエン・バン・リン主席が務める。
観光総局のゴ・ホアイ・チュン副局長は、ゴルフツーリズムによる収入は多くの国・地域において観光収入全体の中で大きな割合を占めているとし、この割合はモーリシャスで9%、メキシコで3.46%、タイで3.04%、マレーシアで1.91%との例を挙げた。
ゴルフツーリズムは豊富で魅力的な観光商品を提供するだけでなく、観光客の滞在期間を延ばし、大きな収益をもたらすことから、ベトナムをはじめとする多くの国々から注目を集めている。
チュン副局長によると、ベトナムはゴルフツーリズム開発に向けた多くの条件が整っている。しかし、ベトナムでのゴルフツーリズム開発はまだ初期段階にあり、全国のゴルフ場は32か所のみと、インドネシアの152か所、マレーシアの230か所、タイの300か所に遠く及ばない。
2018年には1500万人以上の外国人観光客がベトナムを訪れたが、このうちゴルフを目的とした訪問はわずか0.8%を占めるに過ぎないと推定され、マレーシアの2%、タイの9%を下回っている。
ベトナムにおけるゴルフツーリズムの最大の欠点は、旅行会社とゴルフ場との結びつきが弱いことだと指摘されている。こうした中、新たに設立されたベトナムゴルフ観光協会が旅行会社とゴルフ場の架け橋となることが期待される。