西北部地方ラオカイ省サパ郡で、2018年末オープン予定の5つ星ホテル「エムギャラリー・サパ(MGallery Sapa)」とベトナム最高峰のファンシーパン山に続くロープウェイの駅とを結ぶベトナム最長の「ムオンホア登山鉄道」が31日に運行を開始する。
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鉄道は全長およそ2kmで、最高速度は時速36km、旅客輸送能力は1時間当たり2000人。これまでロープウェイの駅までは舗装されていない道を車で15~20分かけて上らなければならなかったのが、鉄道では2つのトンネルと4つの高架橋を通過し、わずか4分で到着することが可能になった。
列車はスイスのガラベンダ社製で、車両は長さ20m、幅3m、重量25t、収容可能旅客数200人。車内はクラシカルな照明や天井扇風機、金メッキの装飾などヨーロッパ調の内装となっている。
建築家ビル・ベンスリーが手がけたファンシーパンの駅舎は、仏様式で、ドーム型の高い天井に線路や車輪、鉄道分野の紋章などを模した装飾が施されている。旅客は同駅からロープウェイに乗り換え、観光不動産開発のサングループ(Sungroup)傘下のサンワールド・ファンシーパン・レジェンド(Sunworld Fansipan Legend)の観光区を目指す。
同観光区では、年間を通して各種イベントを開催するほか、エムギャラリー・サパはリゾート、ショッピングやエンターテインメントを楽しめる複合施設が併設される計画。登山鉄道の運行開始とホテルや観光区の開発により、西北部地方への観光客の誘致が期待される。