東北部地方クアンニン省人民委員会は9日、グエン・スアン・フック首相の許可を受けて、同省モンカイ市と中国広西チワン族自治区東興市との間で、観光車両の相互乗り入れの試行を開始した。今回の試行は2017年1月11日まで。初日はベトナム側と中国側でそれぞれ20台、計40台の観光車両がモンカイ国境検問所で出入国手続きを行った。
乗り入れが認められる観光車両は、両国の規定に従い合法な書類を取得した個人や企業が所有する9人乗り以下の乗用車。移動できるのはモンカイ市内に限られるが、同市内でも国道18C号線や軍事エリアの移動は禁止となる。
相互乗り入れする観光車両の手配や手続き、管理などについては、ホンガイ観光サービス株式会社が同省人民委員会の指定を受けてこれを担当する。
同省人民委員会は、試行終了後に結果をフック首相に報告し、正式な実施に向けた案を提出する予定だ。観光車両の相互乗り入れにより、中国国境での観光開発の強化及び両市の経済発展の後押しに繋がるものと期待されている。