東北部地方クアンニン省ハロン市人民委員会は3月31日、中国人向け「0(ゼロ)VNDツアー」に関わったとされる店舗15か所の営業を停止させた。これに伴い、街区当局は問題の店舗への電気および水道水の提供を停止している。
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この「0VNDツアー」とは、中国人観光客が運賃のみを支払い、各スポットの入場料などが無料となるツアーのこと。ベトナムの旅行会社は中国の旅行会社と結託し、質の悪い食堂や宿泊施設を利用させ、その費用を補填し利益を得るために客を取引先のぼったくり店舗に連れ出すのだ。
問題の店舗は同省ハロン市ハーカウ街区、バイチャイ街区、ジエンダイ街区、トゥアンチャウ街区、ベトフン街区の5街区に点在する。こうした店舗は業績報告をしっかり行っていないことから、脱税の疑いが持たれている。
中国の業者は客の輸送から食堂、宿泊施設、店舗までを含む「サプライチェーン」を確保し、背後でそれを操っており、地元の良心的な業者と地元当局に多額の不利益をもたらしているとみられている。
同省文化スポーツ観光局の責任者は、「ぼったくり店舗の代わりに、業者に対して観光客を省内の伝統的な市場やスーパーマーケットに連れて行くよう求める」とコメントした。