各観光名所の管理委員会は、運営や保存・修復にかかる費用を確保する必要があるとして、2015年より入場料を大幅に引き上げることを発表した。この突然の大幅値上げにより、観光産業に悪影響を及ぼすのではと懸念する声が数多く挙がっている。
(C) Thanh Nien, フォンニャー・ケバン国立公園の洞窟入り口 |
世界最大級の洞窟があるフォンニャ・ケバン国立公園(北中部クアンビン省)では、ティンドゥオン洞窟、フォンニャ洞窟、ティンソン洞窟の3つの洞窟への入場料が1月1日より2倍に引き上げられ、それぞれ25万VND(約1400円)、15万VND(約840円)、8万VND(約450円)になった。
王朝時代当時の姿を残す寺院や皇帝廟が点在する古都フエの遺跡群(北中部トゥアティエン・フエ省)の各遺跡入場料も、4月1日より大幅に引き上げられる予定だ。現在の各遺跡の入場料は、◇ベトナム人:3万~7万5000VND(約170~420円)、◇外国人:4万~10万5000VND(約225~590円)となっているが、4月1日より、ベトナム人・外国人を問わず、同一料金を適用。王宮への入場料は21万VND(約1180円)、その他宮殿、廟などへの入場料は7万~15万VND(約390~840円)となる。
なお、2014年にも、「海の桂林」と評されるハロン湾(東北部クアンニン省)の入場料が2倍に、棚田で有名な山岳の町サパのある西北部ラオカイ省の観光スポット各所の入場料も3倍に引き上げられている。