日本の国土交通省はこのほど、2014年3月から増える羽田空港の国際線発着枠について全日本空輸(ANA)に11便、日本航空(JAL)に5便をそれぞれ配分すると発表した。これにより、ANAはベトナム線の1日1便の発着枠を獲得。羽田からベトナム線の定期便が就航するのは初めて。
今回の国土交通省による配分の内訳は、JAL向けが英国、フランス、中国、シンガポール、タイを1便ずつの計5便。ANA向けはこれらに加え、ベトナム、インドネシア、フィリピン、カナダを1便ずつと、ドイツ線2便の計11便となっている。
これに先立ち、日本とベトナムの航空当局は今年6月、羽田空港におけるベトナム線の就航について協議しており、羽田空港の昼間時間帯(6時~23時)での路線開設を可能とすることで合意していた。この合意は、羽田空港の昼間の国際線発着枠が2014年3月末に3万回から6万回に増加することに合わせたもの。
なお、JALの植木義晴社長は4日、同社に不利な内容となった今回の国際線発着枠を不服とし、国土交通省に対して発着枠を見直すよう申し入れた。