もしベトナムを訪れた外国人観光客があと100ドル(約7900円)買い物で消費してくれれば、いながらにして毎年5億ドル(約395億円)以上輸出額が増えることになる。しかし、ベトナムの土産品にはデザインや品質面などで問題があり、彼らに気に入られるものが少ないようだ。15日付ベトストックが報じた。
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オーストラリアから初めてベトナムを訪れたリンさんは、2週間の旅の最後にホーチミン市のベンタイン市場でお土産を買うつもりでいた。美術工芸品を見て回ったが気に入ったものが見つからない。リンさんはお土産購入費として数百ドル(数万円)を予定していたが、結局陶器製の人形3個、いくつかのコーヒーフィルターとコーヒー、数個のキーホルダーを買っただけだった。
ホーチミン市を訪れる外国人が必ずといっていいほど立ち寄ることの多いチャイナタウンにあるビンタイ市場(チョロン)では、外国人観光客向けの案内板や価格表示がまったくない。それどころか言葉が通じないからと、相手をするのも面倒がる店主が多い。
ツアーガイドらによると、5つ星ホテルに宿泊する外国人客は1日当たり数百ドル消費する可能性があるが、ホーチミン市では購入したいと思わせるものが見つからないという。