2020年のJ1リーグを圧倒的強さで優勝した川崎フロンターレが主体となって開催する「第3回ベトナム日本国際ユースカップU-13」が12月18日から20日まで東南部地方ビンズオン省のビンズオン新都市区で開催された。ビンズオン新都市区は、東急グループ傘下のベカメックス東急が都市開発を手掛けており、年々発展を遂げている。
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川崎フロンターレは、2013年にベトナム1部ベカメックス・ビンズオンFCとトップチーム同士の国際親善試合を行ったのを皮切りに、下部組織や指導者間の交流を毎年行っている。日越外交関係樹立45周年となった2018年には、この活動は2クラブの枠を越えた日越4チームずつが出場する国際大会「ベトナム日本国際ユースカップU-13」に発展した。
今年はコロナ禍のため、日本からの参加チームがなかったが、ベトナムの7チーム(ベカメックス・ビンズオン、PVF、ビンディンFC、ホーチミン・シティFC、ビンフオックFC、ドンタップFC、ユヴェントス・ベトナム)に加え、川崎フロンターレが在ベトナムのU-13世代を対象に選抜した「川崎フロンターレドリームチーム」を結成し、計8チームで大会を開催することになった。なお、「川崎フロンターレドリームチーム、以下:川崎F」はセレクション合格者と、Vリーグ傘下4クラブに所属する選手を推薦してもらい構成され、川崎フロンターレから派遣されたコーチが監督を務めた。
18日の開幕式には、渡邊信裕 在ホーチミン市日本国総領事と大会スポンサーである日系企業各社の代表者らも出席。渡邊総領事は開幕式の挨拶で、「ベトナム日本国際ユースカップU-13は、今やビンズオン省における毎年のスポーツイベントとして定着しつつあります。新型コロナウイルスが世界的に広がりを見せている中、今年も途切れることなく大会が開催されることを嬉しく思います」と述べた。
開幕戦では、川崎Fがベトナムの強豪アカデミー「PVF」と対戦。PVFは元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏(現U-19ベトナム代表監督)がテクニカルダイレクターを務めていることで知られており、これまでにアンダー世代の国内選手権で数々のタイトルに輝いている。劣勢が予想された川崎Fだが、序盤に2点を先行。しかし、徐々に相手の圧力に押されて前半で同点に追いつかれてしまう。それでも後半に踏ん張りを見せて強豪相手の初戦を2-2のドローに持ち込んだ。川崎Fは続くグループリーグ2試合目でビンフオックFCに3-0の快勝を収めて今大会初白星を挙げ、1勝1分の成績で初日を終えた。