大会初日の夜には、全8チームの所属選手とコーチらが参加する懇親会が開催された。各テーブルでは昨年同様、出場8チームの選手が1人ずつバラバラに座り、普段は異なるチームに所属する選手らが互いに交流を深め合った。年頃の子供らは、最初のうち緊張気味だったが、川崎フロンターレのコーチが司会を務めた手押し相撲大会で場が和んだ後は、活発に言葉を交わしていたようだ。
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2日目の午前中に行われたグループリーグの最終試合は、準決勝進出をかけた大一番となった。勝たなければ、準決勝進出の可能性が絶たれる川崎Fは、新興アカデミーのユヴェントス・ベトナムと激突。試合は序盤から一進一退の攻防が続いたが、後半に先制を許す苦しい展開。その後、攻勢を強めた川崎FがPKで同点に追いつくも、勝ち越し点を奪うには至らず、試合は1-1でホイッスル。健闘を見せた川崎Fは、3試合を終えて1勝2分。この結果、3チームが勝ち点5で並んだが、川崎Fは得失点差でグループ3位となり惜しくも準決勝進出を逃した。
続いて2日目午後には、大会最終日の順位決定戦のカードを決めるための試合が行われ、B組3位の川崎Fは、A組4位のホーチミンと対戦した。川崎Fは前半なかなかリズムに乗れず苦しんだが、後半に2得点を挙げて快勝。この勝利で川崎Fは5位決定戦に駒を進めることとなった。
グループリーグの成績は以下の通り。
グループA
1位:ベカメックス・ビンズオン 2勝1分
2位:ビンディンFC 1勝2分
3位:ドンタップFC 1勝1敗1分
4位:ホーチミン・シティ 3敗
グループB
1位PVF 1勝2分
2位:ユヴェントス 1勝2分
3位:川崎F 1勝2分
4位:ビンフオック 3敗
2日目の夜には、ビンズオン新都市サッカー場に近接する「hikari」前のスペースにて、昨年同様クリスマス&サッカーフェスティバルが開催された。「hikari」は、ベカメックス東急が手掛ける商業施設で、日系、中華系、ベトナム系の飲食店が入居している。今回のフェスティバルには、入居店舗や大会スポンサーを務めた企業各社がブースを出展。特設ステージでは、クイズ大会や地元学生によるダンスパフォーマンス、現地で活動する日系チアスクールによる公演などが行われて会場の雰囲気を盛り上げた。
また、近くのミニサッカー場では、エースコック協賛による地元児童を対象としたサッカー教室が開催され、川崎フロンターレのコーチが子供たちを直接指導した。コーチはサッカーの楽しさを伝えるため、工夫を凝らした指導を行い、子供らは元気いっぱいに走り回ってボールを追いかけた。スクール終了後、すっかり打ち解けたコーチらは子供たちから記念撮影とサイン攻めにあっていた。川崎フロンターレはこうした地道な活動を通じて、ベトナムでの地域貢献や知名度向上を図っていきたい考えだ。
記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+