英プレミアリーグのアーセナルFCとベトナム代表との親善試合に向けた代表選手の候補者リストが発表された。今回のリストには、長年ベトナム代表の象徴とされてきたレ・コン・ビンとチェコ帰りの期待の新星マック・ホン・クアンが名を連ねている。27日付テータオが報じた。
(C) Thethao, レ・コン・ビン(右)とマック・ホン・クアン(左) |
レ・コン・ビンが代表に復帰するのは昨年のAFFカップ2012以来で約7か月ぶり。エースストライカーだった同選手は、この大会での惨敗の責任を取らされる形となり、代表から長く遠ざかっていた。また、所属クラブが消滅するなどのトラブルにも見舞われたが、古巣のソンラム・ゲアンFCに復帰してからは息を吹き返したかのようにゴールを量産。現在リーグ戦ではベトナム人最多の8ゴールを挙げ、得点ランキングで3位に就けている。
一方のマック・ホン・クアンは、チェコのFKタホフの下部組織で育ち、2007年に強豪ACスパルタ・プラハの下部組織へ移籍。昨年まで同クラブのBチームに所属し、今シーズン、VリーグのタインホアFCに移籍した。これまでにU-22、U-23のベトナム代表に招集されている。
両者は共に代表チームでは、背番号9を背負ってプレーしてきた。特にレ・コン・ビンは、現在の所属クラブでは背番号89でプレーしているものの、これまでに所属したクラブでは常に9番を付けており、背番号に大きなこだわりを持っている。ファンや記者の間ではCR7(背番号7のクリスティアーノ・ロナウド)ならぬCV9と呼ばれているほどだ。
そういうわけで、今回のアーセナル戦では、誰が背番号9のユニフォームを着るのかにファンの注目が集まっている。また、レ・コン・ビンとマック・ホン・クアンが同時に代表に招集されるのも今回が初めてであるため、2大スターの競演にも期待が高まっている。
なお、両選手は共にシーズン開幕前、Jリーグ移籍の噂があった。レ・コン・ビンはコンサドーレ札幌、マック・ホン・クアンは水戸ホーリーホックへの移籍が報じられたが、結局、Vリーグでプレーすることになった。