2012年6月、日本代表のミッドフィルダー香川真司が英プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドに移籍した。このニュースは日本のみならず、アジア中のサッカーファンの胸を躍らせた。移籍金は出来高含め20億円、年俸は日本人歴代最高となる6億円の大型移籍。欧州のメガクラブに所属する日本人選手は伊セリエAインテルの長友佑都に次いで2人目。さて、Vリーグに目を転じてみよう。幾分規模は劣るものの、オフシーズンともなれば、ファンの話題は移籍市場が中心だ。今回はVリーグ史上、最も話題となった大型(?)移籍4件を紹介する。ボンダーなどが報じた。
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◇FW レ・コン・ビン (ハノイT&T→ハノイFC)
2012年シーズン開幕前、レ・コン・ビンは、メディアに対しハノイT&Tへの愛着と忠誠について語り、残留する意向を示していた。同クラブの会長も同選手が残留する可能性が高いとコメントしていたが、その僅か数日後に同じハノイ市をホームタウンに持つハノイFCへの電撃移籍が発表された。
◇GK ファン・バン・サントス (ドンタム・ロンアンFC→ナビバンクサイゴンFC)
ブラジル出身の帰化選手であるファン・バン・サントスは2010年、◇ナビバンクサイゴンFC、◇ベガメックス・ビンズオンFC、◇ビッサイ・ニンビンFCの3クラブからオファーを受け、それぞれのクラブから同時に契約金を受け取っていたことが発覚した。その後、クラブ間の話し合いの末、現在のナビバンクFCに入団することが決定した。
◇FW サムソン・カヨレ (カオスードンタップFC→ハノイT&T)
ナイジェリア人ストライカーのサムソン・カヨレは、ハノイT&Tと先に契約を交わしながらも、一方的にこれを破棄し、リーガエスパニョーラのアトレティコ・マドリードへの入団を発表した。ハノイT&Tは違約金として、300万ドル(約2億3500万円)の支払いを同選手に求めたため、最終的にハノイT&Tへの入団が決定した。
◇MF ミン・ドゥック (ソンラム・ゲアンFC→シマン・ハイフォンFC)
現在サイゴンFCに所属するベトナム人ミッドフィルダーのミン・ドゥックは2008年シーズン終了後、テーコンFCへの入団が内定していた。しかし、シマン・ハイフォンFCが同選手と先に契約を交わし、同選手は既に我がクラブの一員であると発表した。クラブ間の争奪戦は約半年に亘り繰り広げられ、最終的にベトナムサッカー連盟(VFF)がシマン・ハイフォンFCへの移籍を認めた。