「それで突然、小学生のころの警備員になりたいという夢を思い出したんです。たまたまメトロの求人を見かけて応募しました」とダットさんは語る。
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当初、ダットさんは市内初のメトロが運行を開始したときに起こり得るあらゆる事態に対して、心の準備をしていた。しかし、乗客の数はとんでもなく多く、特に週末や新暦の年末年始は乗客でごった返した。今でもまだ少し圧倒されている。
バンタイン駅勤務からベンタイン駅勤務に異動する前に、ダットさんは1~2時間かけて乗客を観察し、道順や場所、ラッシュアワーなど乗客に訊かれる可能性のある、どんなに小さな情報も集めた。
ダットさんによれば、乗客を誘導することは難しくなく、むしろトラブルが起きてもどうすれば乗客に満足してもらえるかということのほうが難しいという。ダットさんにとって、乗客の気持ちが最優先事項なのだ。
毎日12時間働き、常に動き回って人々をさばいて案内するというのは、たしかに疲れる。それでもダットさんは、座りっぱなしの仕事よりも動き回っているほうが好きだという。
ダットさんは、この業務に大きなストレスを感じていない。ダットさんが何よりもうれしいのは、毎日何かしら新しいものに出会えること、それに乗客が色々な話を持ってきてくれることだ。
ダットさんは「私の願いは、ここに来たお客さん皆が、最高のサービスを受けて、満足してくれることです」と語った。