東南部地方バリア・ブンタウ省ブンタウ市在住のタック・グエン・フオック・ゾアインさん(50歳)は、長年にわたり自宅で家事をこなし、めったに出かけることもなかった妻を旅に連れ出し、2年かけてバイクで全国63省・市を制覇した。
(C) thanhnien |
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ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で共有された夫婦の旅の物語は、多くの人々の心を動かした。
ゾアインさんは若いころ、妻子を養うために色々な仕事をした。大変ではあったが、仕事であちこちに行くことができ、たくさんの人に出会うことができたため、まだラッキーだったと思っている。
旅に出たい気持ちは長年抱いていたが、ついに2年前、妻を連れて実行に移すことにした。夫婦はブンタウ市の中心部でスポーツ用品店を営んできた。ゾアインさんは2人の娘に家業を引き継ぎ、妻と一緒に旅に出た。
「我々夫婦も年を重ね、娘たちも大きくなり、生活費の負担も軽くなりました。今のところは健康ですが、この先数年も躊躇していたら、そのころには体力があるかどうかもわかりません。だから、健康なうちに妻と一緒に旅に出ることにしたんです」とゾアインさんは語る。
全国の旅に出る前に、ゾアインさんは試しに妻を連れて近場のバリア・ブンタウ省周辺や南中部高原地方ラムドン省ダラット市を何度か旅した。そして2022年10月、南部メコンデルタ地方への旅をスタートした。