1年少し前、リンさんはダオ・ホアン・ランさんと知り合った。2人はハノイ市ハイバーチュン区にあるカフェのアルバイト仲間だった。ランさんはバイセクシャルで、2人は愛し合うようになり、一緒に生きていこうと決めた。しかし、ランさんの家族から猛反対された。
(C) vnexpress |
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恋人の家族、特に母親を説得するため、リンさんはお金を貯めて性転換手術を受けることにした。「ずっと前から男性の身体になりたいと望み、自分の愛する女性の拠りどころになりたいと思っていました」とリンさん。
リンさんの母親は「娘」の変化に何度となく怒り、泣き叫んでいたが、今では現実を受け入れ、一緒に性転換手術について調べてくれるまでになった。一度、リンさんと母親で母親の友人を訪ねたとき、「あなたのところの上の子は女の子だと思っていましたよ」と言われたリンさんの母親は「いいえ、今から来年にかけて、この子は『長男』になるわ」と答えた。
2か月前、リンさんは恋人にドレスを贈った。2020年のテト(旧正月)明けにウェディングフォトを撮る予定だ。「いつの日か、ランさんがリンさんに飽きて別の男性と恋に落ちてしまうのではないかと怖くありませんか?」と聞かれると、リンさんは「その時にはもう自分は男性になっていますから」と自信を持って答えた。
リンさんは今も毎日カフェで働き、経験を積んでいる。夢は自分の茶店を開くことだ。