商品に使われる主な原料は2種類。染色されていない樹皮を編んだバッグはシンプル&ナチュラルで価格もお手頃だ。合成繊維を使ったバッグはカラーバリエーションが豊富で保管しやすく、汚れた部分は洗濯洗剤を使って軽く擦って汚れを落とすことができる。
(C) NVCC, ngoisao.net |
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ハーさんは幼いころから芸術が好きで、時間があれば周囲の人の肖像画を描いたり、人形用に洋服を作ったりするような子供だった。大人になったハーさんは、夫とノンソンの経営を始めるまで、有名な航空会社のチーフキャビンアテンダントをしていた。
結婚し子供を授かってからは、子供のために物語のキャラクターのマスコットを縫うなど、子供の頃から変わらず手仕事好きで、珍しい手工芸品を見かけると買わずにはいられなかったという。また、ハーさんは元々ファッション好きでもあり、スタイルのポイントとなる小物遣いが好きだった。
そんなハーさんのバッグブランド「アハナバ」の商品は、繊細な多数の工程からなり手間が掛かる手工芸品であるため、価格帯は数百万から2000万VND(約9万7000円)前後と決して安価ではない。
しかし、消費者に商品の価値をよく理解してもらうため、これからも挑戦は続く。海外からは既に業務提携の打診も受けたが、ハーさんは国内市場を最優先にしているという。
「ベトナム人が創り出した独自性と価値のある手工芸品アハナバのバッグを手にすることで、女性の皆さんに自信を持っていただければと願っています」。ハーさんのブランド確立への道は始まったばかりだ。