東北部地方クアンニン省の英語教師、ドアン・クオック・ベトさん(男性・28歳)は、世界のどこへ行ってもベトナムの米麺「フォー」の店を探し、食べてみる。そして自身の「フォーマップ」に情報を追加していく。
(C) vnexpress |
(C) vnexpress |
11月、マダガスカルに到着したベトさんは、フォーの店をなかなか探すことができずにいた。ベトさんが調べたところ、現地にはフォーの店が1軒しかなく、しかもベトナム人が調理するのではないという。1杯の価格は約4.4USD(約500円)。現地の1か月あたりの平均収入50USD(約5650円)を鑑みると高級だ。
外国のフォー専門店ではない多くの店と同じように、マダガスカルのベトナムフォーの汁もただの沸騰水と変わりなかった。だからといって、6月から世界各地を旅しているベトさんにとって、そのフォーが最後の1杯になることはない。ベトさんはこれまで、45か国・地域を訪れたという。
「ベトナムでは、いつも朝にフォーを食べていました。フォーは私の一番好きな料理でもあります。私が外国を旅行するときにフォーを食べるのは、食べやすいことと、現地の料理が口に合わなくても健康を維持できるようにするためです」とベトさん。
新しいところに行くと、ベトさんはフォーのほかに現地の伝統料理も食べてみる。現地の料理が口に合わないときは、ベトナム料理に味が近い中国料理や日本料理、韓国料理を食べる。