テト(旧正月)の時期になると、ホーチミン市タンビン区カックマンタンタム通りのオンタ三叉路の路上一帯には、半世紀以上の歴史を有する「葉っぱ市場」が出現する。正式な「市場」ではないものの、テトに欠かせない「バインチュン(Banh chung、ちまき)」作りに使うための葉っぱを求めて、朝から晩まで多くの人々で賑わう。
(C) vnexpress |
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この市場で商売をしている人によると、市場は旧暦12月20日頃から30日頃まで開かれ、ファムバンハイ通りからカックマンタンタム通りまでの路上一帯およそ500mにわたり、多くの店が立ち並ぶ。また、葉っぱを売る人々は、同時にバインチュン作りに使う四角い型なども売っている。
市場が最も賑わうのは夜か、テト1週間前の旧暦12月23日にあたり「オンタオの日(Ngay ong Tao)」「オンコン・オンタオの日(Ngay ong Cong ong Tao)」などと呼ばれる「かまど(台所)の神様の日(吐君節)」の後だという。
1区在住のゴ・ティ・ホアさん(女性・52歳)は、毎年この市場で23年間にわたり商売をしている。「かつては私の両親がここで葉っぱを売っていました。この市場は北部からホーチミンに移住してきた人が形成したもので、少なくとも半世紀の歴史を有しています。もっと昔は、ここに北部出身者向けの商品を扱う市場があったんですよ」とホアさんは説明してくれた。