2度の火災で焼失した市場:オンライン橋市場(Chợ cầu Ông Lãnh)
(C) vnexpress, かつてのオンライン橋市場 |
(C) vnexpress, 上:かつてのオンライン橋、下:現在のオンライン橋 |
(C) vnexpress, 上:1968年のバーチエウ市場、下:現在のバーチエウ市場 |
1874年、オンライン橋の地域に市場が建設され、オンライン橋の名前がつけられた。この市場は、サイゴン川に沿ってメコンデルタ地方からタウフー運河に入り商売をする舟が行き交い、活気にあふれた場所だった。市場は、果物売り場、魚売り場、そして雑貨売り場の3区域に分けられていた。
市場は1971年の大火災で完全に焼失。その後に再建されたが、28年後に再び火災に遭い、家屋200軒が焼失した。それ以来、商人たちは売り場を変えて、オンライン橋市場は徐々に姿を消していった。現在、オンライン橋市場は1区グエンタイホック通り(đường Nguyễn Thái Học)に存在するが、その規模はとても小さい。
女神の市場:バーチエウ市場(Chợ Bà Chiểu)
タン将軍の妻とされる女性たちが管理していた市場の中で、バーチエウ市場は最も長い歴史を持つ市場の1つだ。初めは小さな市場だったが、1942年、ビンタイン区の中心地で面積8500m2に拡張され、1987年に補修が行われた。現在、市場では約800店舗が40種類の商品を取り扱っている。
作家ソン・ナム(Sơn Nam)によると、バーチエウとは土地の名前で、トゥドゥック帝の時代にその名が使われ始めたという。「チエウ」の意味は、「自然の池」。つまりバーチエウとは「自然の池で崇拝されている女神」を意味する。
ビンロウジとキンマの葉の市場:バーディエム市場(Chợ Bà Điểm)
2番目に有名なバーディエム市場は、ビンロウ畑が多いことで知られるホックモン郡バーディエム村に位置している。学者チュオン・ビン・キーによると、バーディエム市場は多くの商品を取り扱っているが、最も有名なのはこの地域で栽培されたビンロウジとキンマの葉(ベトナムの結納品の1つ)だった。