サイゴンの歴史と共に残る6つの橋

2015/08/16 06:07 JST配信

ビンロイ鉄橋(Cầu sắt Bình Lợi)

 1902年に完成したビンロイ鉄橋は、サイゴン川に初めて架けられた鉄道橋だ。この橋は、鉄鋼のアーチと木材で構築され、ホーチミン市と東南部ドンナイ省ビエンホア市を結ぶ鉄道の線路が通っている。橋げたは、フランスのルヴァロワ・ペレ社によって建設された。

 113年が経って老朽化が進んでいる上、水面から橋げたまでの高さはたった1.8mしかないため、水位が上がった時には多くの船が橋の下で動けなくなってしまう。

 交通運輸省は現在、古い橋の近くで新たなビンロイ鉄橋を建設している。新ビンロイ鉄橋は、水上交通に影響が出ないよう、旧ビンロイ鉄橋から下流へ12mの位置に架ける。完成後、鉄道は時速100kmで通過することが可能となる。

チューイー橋(Cầu chữ Y)

 チューイー橋は、1938年末から1941年にかけてフランス人により建設された。5区と8区を結び、グエンビエウ通りとグエンティタン通り、フンフー通りの三叉路に架かるY字形の橋だ。3つの通りを合わせた橋の全長は913mに達する。水面からの距離は6.3m。建設工事では、鉄鋼800tと鉄骨コンクリート4000m3が使われた。この橋は1948年、1957年、そして1992年に大規模な補修が行われた。

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[Huu Nguyen, VNExpress, 28/6/2015 | 02:00 GMT+7, A]
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