校名は1954年に「ジャン・ジャック・ルソー学校」に変更された。この頃にはフランス人が管理し、主にベトナム人を教育する学校になっていた。1970年になってベトナム人が管理する「レクイドン教育センター」となり、1977年に中学校と高校に分割されて今に至っている。
(C)Thanh nien、かつてのレクイドン学校の校門 |
現在の高校の資料室には、かつて在籍したことのある著名人の写真が飾られている。シアヌーク国王、文化学者のブオン・ホン・セン氏、歴史学者のチャン・バン・ザウ氏、音楽家のチン・コン・ソン氏、天体物理学者のチン・スアン・トゥアン氏など。
敷地内には植民地時代の施設が残され、外国人子弟が学んだ古い校舎も保存されている。当時、外国人とベトナム人は別々に学んでいたが、休み時間には自由に交流できたという。チャン・バン・ザウ氏は存命時に、14歳の時に1年間ここで学んでいたシアヌーク国王とノートの貸し借りをよくしていたと語っていた。
シアヌーク国王は、2009年の訪越時に高校を再訪し記念の植樹を行う予定だったが、健康状態が悪化しかなわないまま亡くなった。その後にカンボジア大使館が高校に贈呈した記念碑は、植樹を予定していた場所に建立された。