ベトナムでは大学卒業後に、国内、それも出来れば地元で定職に就き、家族に囲まれて生活したいと考える若者が多い。しかし、ハノイ市出身のグエン・ルオン・フイ・ホアンさん(24歳)は、ベトナムから遠く離れたアフリカ南西のアンゴラで、起業する道を選んだ。
(C) Vnexpress, グエン・ルオン・フイ・ホアンさん(右) |
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ホアンさんは、ホンバン大学情報通信学部を卒業後、他の友人らと同じように一旦は就職したが、旅行好きで、海外で起業したいという気持ちが抑えられず、一念発起して、アフリカの地へと旅立つ。アンゴラの空港に降り立ったとき、所持金は僅か200ドル(約1万7800円)。その僅かなお金も空港の警察に大半を没収されてしまった。
その後しばらくは当面の生活費を稼ぐために、ベトナム人の家庭に居候させてもらい、食器洗いなどのバイトをしながら地元住民と出来る限り交流し、公用語であるポルトガル語の勉強に励んだ。アンゴラに来てから約半年後、故郷の家族と友達から5000ドル(約41万円)を借りて、プレイステーションのゲームセンターをオープンした。客足は絶えず、1号店のオープンから半年後には2号店をオープンすることが出来た。