また「人生の意義を考えるツアー」では、戦死者の家族、HIVに感染または枯葉剤の影響を受けている子供達、孤児や障害者らのもとを訪れて、苦しみを分かち合う。
(C)Tien phong、棺桶に入って死を体験 |
一方、一部の観光区ではこの日をイベントの機会として捉え、特別企画を用意している。死後の世界を想定した施設で、王様や大金持ちになった気分を味わったり、「ゼロの世界」を経験したりすることができるという。ゼロの世界とは、無言や真っ暗闇のパーティーのこと。
「世界最後の日」のツアーはまだ催行されたことはないが、既に多くの申し込みがあるという。STDeのハイン博士は「これらのツアーは12月21日の前に実施される。目的は金儲けにあるのではなく、『死は新しい価値を持つ新たな生の始まりにすぎない』というメッセージを伝えることにある。世界最後の日が来ようと来まいと、人類は意義深い生き方を見つける必要がある」と語っている。