先日ベトナムの若き料理人ボー・ディン・クオックが世界料理人協会からベトナム料理文化伝道師として表彰された。料理人としてすでに有名な彼は、どこのレストランやホテルの料理長でもない。パーティなど様々なシーンを通してベトナム料理の文化を伝える料理人だ。
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フードスタイリストでもある彼の愛称は「キッチンの画家」。ごつごつした指先から、人々の目を捉えて離さない美しく且つ繊細な盛り付けが生み出されるとは、にわかに想像しがたいだろう。
「盛り付けには幾通りものやり方があり、その時々で変わりますが、まずは食材の性質を知らないと美しく盛り付けることはできないのです」クオックさんはそう語る。「食材の形を維持するためにピンなどを使う人も少なくないのですが、それでは眺めるだけの料理になってしまいます」
2004年、24歳の時クオックさんは広告や雑誌掲載のために食品をきれいに盛りつけることを請け負う会社を設立した。その時彼はすでにフードスタイリストとしてテト料理の盛り付け一品で数千ドルを稼ぎ出していた。