彼女は在学中も頻繁にベトナムへ帰省した。16歳でオックスフォード大学に通っていた頃、夏休みを利用して、メコンデルタ地方チャビン省で行われた学生キャンプに参加した。市場へ買出しに行って、食事を作ってくれる彼女がドンア(東亜)銀行頭取の父とフーニュアン・ジュエリー[PNJ]社長を母に持つオックスフォードの学生だと知ると、みんなはとても驚いた。
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在学中にベトナム人学生と母国のために何か役に立ちたいと考えたタオは、在ロンドン・ベトナム人学生会を立ち上げる。更に世界中のベトナム人留学生達との架け橋となることを目指し、ホーチミン市の青年団と学生会の承認のもと在外ベトナム人学生クラブ(OVS)を発足させる。2007年には、ホーチミン市青年団が選ぶ「今年の顔」の5人のうちの一人に選ばれた。
ハーバード大学を卒業し、愛する故郷に帰ってきた彼女は現在、ホーチミン市経済大学の教壇に立ち、金融学を教えている。ベトナムの後進達に自分が学んできた知識を伝えるために。