夫のノブヒロさんにとって、橋を架けることは子どもたちの安全を守るためだった。さらに川の両岸がつながれることによって、村の経済が発展することも願っていた。教員をしていたこともある妻のヒロミさんもまた、コンクリートの橋によって子どもたちの通学が安全になるよう願った。
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ノブヒロさんは自ら貧しい村に赴き、コンクリート化が必要な橋を調査した。2009年、一つの竹の橋をコンクリート化して、ヒロミさんは充実感に包まれていた。しかし2010年の夏に完成した橋を落成する時、彼女は突如腰の痛みに襲われ2か月間安静にしなくてはならなくなってしまった。落成式に立ち会えなくて彼女がとても悔しがっているのを見て、ノブヒロさんは妻のためにもう一つ橋を架けようと決心する。
つい先日、ロンアンの橋の落成式に参加したときに、また別の地域で粗悪な木の橋を使っているのを見た彼女は、さらなる橋の建設を計画する。「来年またベトナムに帰ってきて、3つ目の橋の落成をするつもりです。」と夫妻は語る。