- 中国人グループが中国人経営者を誘拐
- 被害者はHCM7区でレストランを経営
- 警察が通報から数時間でスピード逮捕

ホーチミン市警察はこのほど、中国人による犯罪グループを摘発し、誘拐された男性を無事救出した。犯罪グループは被害者を拉致した後、身代金として仮想通貨の送金を要求していた。
![]() (C)Lao Dong |
被害者は同市7区で長年にわたりレストランを経営している37歳の中国人男性。2月27日深夜、犯罪グループは被害者夫妻を尾行し、翌28日午前0時に男性がホテル前で車を停めた隙を狙って襲撃した。犯人らは車両で進路を塞ぐと、刃物を突きつけて男性を拉致。その後、南部メコンデルタ地方ロンアン省の人目につかない空き地まで連れて行った。
犯人らは、男性が借金を返済していないと主張して暴行を加えながら脅迫。100億VND(約5700万円)相当の1000万USDT(仮想通貨の一種)を送金するよう強要した。男性の身を案じた家族は計60万USDTを先に送金した。
同市公安刑事警察部(PC02)は、2月28日午前6時に通報を受けると、即座に捜査を開始。その4時間後には犯罪グループの行方を突き止め、ホックモン郡とビンチャン郡の境にある険しい地形のエリアで男性を無事救出して、現場にいた容疑者らを逮捕した。
身代金誘拐事件の主犯は、中国籍のマ・カイ=Ma Cai容疑者(49歳)。共犯として、ファン・グオフイ=Fan Guohui容疑者(39歳)、リー・チュアン=Li Chuang容疑者(47歳)の中国人2人と、ベトナム人のレ・ティ・ビック・スエン容疑者(35歳)、フイン・バン・トアン容疑者(30歳)、グエン・タイン・ブー容疑者(31歳)の3人が関与。このうち、ブー容疑者は不法逮捕の容疑、残る5人も同じ容疑と資産強奪の容疑で捜査を受けている。
警察は引き続き事件の詳細について調査するとともに、余罪についても捜査を進める方針だ。