- 韓国の緑十字とヒューマンスケープが協力
- 出産・育児用アプリ「マイトーク」活用
- 市場で不足する分野の検査サービス提供
韓国の製薬会社である緑十字ホールディングス(GC Holdings=GC)はこのほど、韓国のデジタルヘルスケア企業ヒューマンスケープ(Humanscape)との間で、ベトナムの産婦人科検査市場への進出に関する協力で覚書(MOU)を締結した。
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ヒューマンスケープは2023年3月にベトナム法人を設立し、出産・育児用アプリ「マイトーク」を提供している。これはエコー映像の共有や専門医が検証した子どもの成長に関する情報の提供など、出産・育児に関する様々な情報を網羅したアプリだ。
ベトナムでは6月時点で産婦人科のある医療施設約300か所と提携し「マイトーク」を展開している。さらに同社はベトナム保健省人口局、ベトナム医学総会(VMA)とも協力関係を築き「マイトーク」の拡大に努めている。
今回の提携でGCは手始めに、「マイトーク」を活用してベトナムにおける産婦人科用検査の需要を把握し、市場に不足していると判断される診断分野を見出す。その後、ヒューマンスケープの産婦人科ネットワークを活用して、適宜検査サービスを提供していくという。
これに先立ちGCは7月、地場コングロマリット(複合企業)フェニカーグループ(Phenikaa Group)との間で、遺伝子の判読やがん検診に特化した健康診断センター設立に向けて協力する契約を締結するなど、ベトナムにおける診断事業の拡大に乗り出している。