- 新イェルサン博物館の概要を承認
- イェルサン氏の功績を後世に伝える
- 博物館の敷地面積は約6000m2
南中部沿岸地方カインホア省人民委員会は、新アレクサンドル・イェルサン(エルサン)(Alexandre Yersin)博物館建設プロジェクトの概要を承認した。
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スイスで生まれ、後にフランスに帰化したイェルサン医師(1863年生・1943年没)は、カインホア省に深い愛情を持ち、1891年にこの地に足を踏み入れて以来、残りの人生をここで過ごし、科学と地域社会の発展に大きく貢献した。
イェルサン医師は、新千円札の肖像に選ばれた細菌学者の北里柴三郎とほぼ同時期にペスト菌を発見したとされている。カインホア省で生涯を終えたイェルサン氏は、同省カムラム郡(huyen Cam Lam)にある墓で静かに眠っている。
新アレクサンドル・イェルサン博物館は、同省ニャチャン市のイェルサン邸跡地(イェルサン公園に隣接する同省警察ゲストハウスの敷地)に建設され、2027年の完成を予定。博物館の敷地面積は約6000m2、建ぺい率は40%以下で、延べ床面積は1万m2の見込み。
なお、既存のアレクサンドル・イェルサン博物館は、約30年前にニャチャン・パスツール研究所の敷地内に建設された。面積が100m2程度と狭く、イェルサン氏の多大なる功績や価値を後世に伝えるのが難しいと指摘されていた。