- 約1年半かけて橋の基礎など修復・改修
- 古い建築物の美しさが失われたとの意見
- 当局は「求めていた通りのイメージ」
南中部沿岸地方クアンナム省ホイアン市の旧市街に架かる来遠橋(Cau Lai Vien、別称:日本橋、橋寺)の修復工事がこのほど完了した。橋の基礎や橋脚、床、屋根、電気システムなどの修復や改修が約1年半をかけて行われたが、修復後の出来栄えについて様々な声が寄せられている。
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このうちの多くは、修復によって旧市街の象徴とみられていた苔のある古い建築物の美しさが失われ、以前に比べ違和感があるとの意見だ。
文化スポーツ観光省文化遺産局のチャン・ディン・タイン副局長によると、来遠橋の修復は実施前に文化スポーツ観光省の審査を受けているという。タイン氏は「修復プロジェクトの色彩や建築については、各省庁が提案し決定した。修復後の橋を見たが、文化スポーツ観光省や文化遺産局が求めていた通りのイメージだった」と語った。
修復を担当したホイアン文化遺産保存管理センターのファム・フー・ゴック所長は、橋の修復は準備から施工技術まで細心の注意を払って行ったとした上で、色味についてはどうしても「新しく」なってしまうことは避けられないが、より重要なことはオリジナル性を維持することだと説明した。