- 新年を祝う花火で事故、市民が落胆
- 発射装置に不具合、担当業者が謝罪
- 旧正月の打ち上げ花火再実施を提案
北中部地方ハティン省ハティン市のタインセン広場で開催された2024年を祝うカウントダウンイベントでは、15分間で計590発の花火を打ち上げる予定だったが、技術トラブルによりわずか1分間で終了してしまった。
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同省軍事司令部の2日付けの発表によると、国防省傘下のZ121工場の代表者が同省人民委員会との面談を行い、イベントでのトラブルの責任を認めたという。
2023年12月31日の大晦日に開催された同イベントは、同日午後10時にスタートし、年明けの1月1日午前0時30分に終了することになっていた。午前0時からは15分間の打ち上げ花火を実施する予定で、多くの市民がその瞬間を楽しみにしていた。
花火は上空の高い位置で500発、上空の低い位置で90発を打ち上げる計画。費用は国防工業総局が拠出し、Z121工場が花火の製造と打ち上げを担当した。経験豊富なチームが打ち上げを担当したが、予期せぬ技術トラブルが発生して、打ち上げ花火は当初予定していた15分ではなく、たったの1分で終了してしまったため、市民は落胆の色を隠せなかった。
今回のトラブルを受けたZ121工場は、イベントを台無しにした責任を重く受け止めて、省当局や市民に謝罪を表明した。軍事司令部によると、発射装置はコンピューターで自動制御されていたが、発射装置に不具合が発生し、全ての花火が同時に打ち上げられてしまったという。
Z121工場は、市民を落胆させた罪滅ぼしをしたいとして、テト(旧正月)に改めて打ち上げ花火を実施し、花火打ち上げのスポンサーを務めたいと申し出た。