南中部沿岸地方ダナン市グーハインソン区ホアハイ街区のFPTシティ・ダナン都市区にある「ヒーボン学校(Hy Vong=ベトナム語で希望の意味、英名:ホープスクール)」は、新学年度に向けて全国17省・市から新型コロナで家族を失った児童100人を受け入れた。
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生徒らは入学初日となった5日、カバンや教科書などの学用品を支給され、下宿先や学校菜園の説明を受けた。新学年度から入学する生徒のうち、最年少は小学2年生、最年長は高校2年生だった。この日、親族と児童らは、施設内を見学した後、共に夕食をとった。在校生らは新入生に手書きのメッセージを渡したり、学校生活に慣れるためのアドバイスを送ったりしていた。
新入生のN・T・K・Vさんは、「入学の日は忘れられない思い出になりました」と語った。また、ホーチミン市在住のL・T・K・Mさん(女性・53歳)は、「健康状態が悪く、女手一つで子供たちを育てるのが難しい状況でした。娘がホープスクールに入学できて嬉しいです。家を離れる娘のことが心配でしたが、施設が充実していて、優しそうな先生方や先輩方がいて安心しました」と話した。
ホープスクールは、ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)が新型コロナで家族を亡くした児童たちに教育の機会を与えるべく、2022年8月26日に設立した。同校では小学1年生から高校3年生までの教育費と生活費が100%支給され、これまでに全国から300人余りの児童を受け入れている。