南中部高原地方ダクラク省クークイン郡(huyen Cu Kuin)で11日早朝、小銃などで武装した2つのグループが、エアティエウ村(xa Ea Tieu)とエアクトゥル村(xa Ea Ktur)にある共産党委員会や人民評議会、人民委員会の庁舎を併設した施設を同時に襲撃した事件は、20日までに逮捕者が74人に増えた。
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これまでに、軍用銃や自作銃15丁、各種弾丸1199個、手榴弾、刃物、スリングショット、携帯電話が証拠物件として押収された。当局は引き続き逃走した残りの容疑者の行方を追っている。
同事件では、警察官、公務員、住民合わせて9人の死者が出ている。容疑者らは、海外移住と金銭の支給を条件として凶行に加担。11日午前0時35分に庁舎2か所を襲撃し、庁舎内で警察官4人(いずれも男性)を殺害、他の警察官2人に重傷を負わせ、火炎瓶で施設を放火した。
武装集団はその後、通報を受けて庁舎に駆け付けたエアティエウ村のグエン・バン・ズン共産党委員会副書記 兼 人民委員会主席とエアクトゥル村のグエン・バン・キエン共産党委員会書記 兼 人民評議会主席(いずれも男性)を殺害し、さらに現場近くに居合わせた通行人3人を殺害した。地元住民3人が人質にされ、このうち2人は警察によって救出され、1人は自力で脱出した。
同事件に関連し、カンボジアのフン・セン首相は、容疑者らがカンボジアに逃亡する可能性があるとし、カンボジア当局に対して容疑者らを発見した場合は逮捕し、ベトナム側に身柄を移すよう命じた。