全米技術アカデミー(United States National Academy of Engineering=NAE)はこのほど、106人の米国人科学者と、18人の外国人科学者の合計124人を、新たに会員として選出したことを明らかにした。
(C) ictnews |
今回選出された新規会員には、ベトナム系米国人の女性科学者グエン・トゥック・クエン(Nguyen Thuc Quyen)教授が含まれている。NAE会員への選出は、工学関連で最高の栄誉とされる。
現在カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)の化学・生化学の教授であり、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の非営利組織ビンフューチャー基金(VinFuture)が主催する、科学研究や発明、技術イノベーションに貢献した人々に贈られる「ビンフューチャー賞」の予備審査委員会の共同委員長を務めるクエン氏は、米国コロンビア大学化学科・ナノセンターで分子の自己組織化やナノスケールの特性に関する研究を行っていたほか、米国ニューヨークのIBMのトーマス・J・ワトソン研究所で分子エレクトロニクス分野の研究に従事していたことがある経歴の持ち主。
クエン氏は、材料工学の分野で世界で最も論文が引用されている上位1%の研究者でもある。