ホーチミン市交通運輸局は同市警察に対し、路上駐車料金の徴収の対象となっている道路に駐車したにもかかわらず、駐車料金を支払わなかった自動車の所有者を特定し、処分するよう要請している。
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同市では、繁華街の道路20本で路上駐車料金の徴収が行われている。料金は車両によって異なるが、時間単位で請求され、最初の1時間は2万~2万5000VND(約115~144円)となっている。
交通運輸局によると、対象となる道路では民家や店舗などが長期間にわたり道路を占有し、駐車や駐車場運営、店舗運営などに使用している。違反はファンチューチン(Phan Chu Trinh)通りやトゥーコアフアン(Thu Khoa Huan)通り、グエンクーチン(Nguyen Cu Trinh)通り、ファンボイチャウ(Phan Boi Chau)通りなど、1区の道路が大半となっている。
違反の中でも、5区タンダー(Tan Da)通りでは駐車違反を715回以上も繰り返した車両があるという。
これを背景に、同局は市内の路上駐車料金の徴収にノンストップ自動料金収受システム(Electronic Toll Collection System=ETC)を導入する提案に同意した。この提案は、路上駐車料金の徴収を担当している同市人民委員会傘下のボランティア・ユース公益サービス(Besco)が業務の効率化を目的に上程したもの。
Bescoは2023年1月から路上駐車料金の徴収にETCシステムを使用する。スタッフがハンドヘルドデバイスで車両のETC用タグをスキャンすると、車両の所有者の口座から料金が差し引かれる仕組みとなる。