ドイツ、チェコ、スペインのシェンゲン圏3か国の当局が、7月1日から発給が始まったベトナムの新デザインの一般旅券(パスポート)の使用を認めていない問題をめぐり、公安省事務局長 兼 報道官のトー・アン・ソー中将は3日に開かれた政府の定例記者会見で、新デザインのパスポートに「出生地」の欄を追加する方針を明らかにした。
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ソー中将は、新デザインのパスポートはベトナムの法律と国際民間航空機関(ICAO)の基準に従ったものだと改めて主張し、「スイス、日本、韓国、モンゴル、サウジアラビアなど、パスポートに『出生地』を記載していない国も多い。また、世界のほとんどの国はベトナムの新デザインのパスポートの使用を認めており、技術的なトラブルにより認めないとする国はわずかだ」とコメントした。
ただし、ソー中将は「国民の便宜を図るため、新デザインのパスポートに『出生地』の欄を追加する」と述べた。
現在のところ、ベトナムの新デザインのパスポートの使用を認めていないのは、ドイツ、チェコ、スペインのシェンゲン圏3か国となっている。
暫定的な解決策として、新デザインのパスポートの所持者は必要に応じて、公安省傘下の出入国管理局(A08)、または在外ベトナム外交機関に連絡し、出生地の追記を依頼することが可能だという。抜本的な対策としては、公安省は関連機関と協力し、新デザインのパスポートに「出生地」を記載する形で法律を改正する方針だ。