ホーチミン市で建設中の都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)の工事現場で最近、備品の盗難や車両への落書き被害が相次いで発生したことを受け、同市都市鉄道(メトロ)管理委員会(MAUR)は16日、監視カメラを設置するなどして管理を強化するよう請負業者に要請した。
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これに先立つ11日、メトロ1号線で使用する車両17編成のうち2編成がスプレーで落書きされているのが見つかった。車両は同市直轄トゥードゥック市ロンビン街区にあるデポに置かれていた。このデポでは、ケーブルの盗難被害も報告されている。
このほか、高架橋「VD1」から「VD3」までの工事現場(バンタイン駅~タンカン駅区間)では5月に、レール固定用のレールクランプ約2万0200個のうち、約1万3400個が盗まれていたことがわかった。
MAURは、備品などの保管や被害克服の責任は請負業者にあるとしている。落書き被害に遭った車両は既に清掃が完了して元の状態に戻された。警察は一連の事件をめぐり、現在捜査を進めている。
なお、メトロ1号線は全長19.7kmで、14駅(うち高架11駅、地下3駅)を設置する。同案件は今年6月時点で作業の91%が完了しており、年末までに試運転を開始し、2023年末に完成する見通し。