ホーチミン市および南部の各省ではこの数週間、デング熱患者が増加傾向にあり、死亡例も確認されている。ホーチミン市保健当局は、今年のデング熱の流行状況について複雑化するとの見方を示している。
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市保健局によると、4月中旬までに市内では約4500人のデング熱感染が報告されており、109人が重症化して病院で治療を受けている。2019年と比較すると、通年の感染者2万人余りに対し、重症化したケースは僅か38人だったため、今年は重症者の多さが際立っている。また、デング熱感染者はコロナ禍にあった2020年と2021年よりも増えている。
最近の感染者増加傾向から判断して、専門家は実際のデング熱感染者数は確認されている数より、多いと見ている。ホーチミン市では発見と入院が遅れたため、既にデング熱で2人が死亡している。
市保健当局は、市内各レベルの人民委員会に対して、デング熱予防対策を早急に実施するよう求めた。雨季に入ったホーチミン市では、急なスコールと暑さで蚊が繁殖しやすくなっており、デング熱の感染リスクも高まっている。保健当局は、市民一人ひとりの感染予防に対する意識向上が健康を守ることに繋がると強調した。