4月21日の「ベトナム読書の日」にあわせて20日午前、ホーチミン市1区グエンフエ(Nguyen Hue)通りに、2つの「デジタル図書館」がお目見えした。
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その場で紙の書籍を読む、QRコードを利用してリストから読書をする、QRコードを利用してオーディオブックを利用することができる図書館はコンパクトなキオスク型で、ホーチミン市では公衆に広く利用されるよう屋外の公共空間などに設置していく。
市中心部の街角などでの設置に適した2.7×3mのサイズと、公園や学校、病院などでの設置に適した3×3m、4×4mの3つのサイズがあり、外観は書籍を模したデザインで、1日で設置でき、クレーン車などを使って簡単に移動できる。
内部では、主題ごとに書籍名や著者名、主な内容、QRコードを含む情報がまとめられており、普通の文字の書籍、音声付き、音声と挿絵付きなど書籍のタイプを選ぶことができる。また、無料で持ち帰ることができる紙の書籍も用意されている。
外部に設置したLEDモニターは、政治・社会的な広報に使用するとともに、広告を流して収入を得る。
このデジタル図書館事業の責任者グエン・レ・ホン・ソンさんによると、運営が安定してくれば、無人化して監視カメラによる管理に移行し、「無料で紙の書籍を提供する図書館であるため、読者が書籍を持ち帰ればすぐに補充します。QRコードの書籍リストは毎月更新します」という。
事業を実施するデジタル図書館社は、市全体で100~150か所にデジタル図書館を設置する予定。