ファム・ミン・チン首相は1月末、深刻な違反があったとして、チュオン・クオック・クオン保健次官(男・61歳)を懲戒免職とすることを決定した。
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クオン元保健次官は、地場系医薬品ディーラーのVNファーマ(VN Pharma)が書類を偽造してがん特効薬の偽造品を輸入した事件に関与し、2021年11月上旬に在宅起訴された。その後、11月中旬に、ベトナム共産党書記局の決定により党を除名され、12月上旬には、責任を果たさず甚大な被害をもたらした容疑で逮捕された。
またチン首相は、同じく同事件に関与したカオ・ミン・クアン元保健次官の資格をはく奪した。クアン氏は既に書記局の決定により、党における全ての役職を抹消されている。
この事件はVNファーマが、がん特効薬の輸入に必要な書類を偽造、保健省傘下の医薬品管理局から輸入許可証を取得して輸入し、国内の複数病院に納品したというもの。
クアン氏は2004年から医薬品管理局長を務め、2007年から2013年まで保健次官を務めたが、その後は一般職員に格下げされ定年退職した。一方のクオン容疑者は2007年から医薬品管理局長を務め、2016年に保健次官に就任していた。