ハノイ市人民委員会は27日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」に対応するための計画を発表した。
(C) vnexpress |
計画によると、市はオミクロン株の感染者を早期に発見すべく、ノイバイ国際空港での検疫を強化する。
オミクロン株が確認された国からの入国者は、ワクチン接種や感染歴の有無を問わず、全員が集中隔離措置を受けなければならない。オミクロン株が確認された国々への入国歴を持つ入国者については監視措置を適用する。
入国者は72時間以内に受ける新型コロナ検査で陰性である必要がある。空港当局は、入国者の検査証明書と健康申告を強化。また市内の検査施設は、陽性判定が出た場合にオミクロン株かを確認するため、自主的にゲノム解析を行うよう求められている。
管轄機関は、ランダムまたは意図的に以下の3つのグループに対し検査を行う。
◇28日以内に入国し、特にオミクロン株が確認された国々に滞在した人々
◇新型コロナウイルスに再感染した人々
◇クラスター(集団感染)が発生したエリアの感染者
11月25日に南アフリカで最初に確認されたオミクロン株はこれまでに、日本や韓国、シンガポール、マレーシア、インド、フィリピン、インドネシア、カンボジア、タイ、オーストラリアなど、ベトナムと密接な関係がある多くのアジア太平洋諸国を含め、少なくとも世界78か国で確認されている。
なお、保健省は28日、英国から空路で入国した男性がオミクロン株に感染していたことを発表した。ベトナム国内でオミクロン株の感染者が確認されたのはこれが初めて。