国際連合総会の会合に出席するため21日から24日にかけて米国を訪問していたグエン・スアン・フック国家主席は、ファイザー(Pfizer)のニューヨーク本社を訪問した。
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フック国家主席は、ファイザーがベトナム政府との間で締結した新型コロナウイルスワクチン3100万回分の購買契約に基づき、ベトナムに約280万回分を引き渡したこと、また年末までに全てのワクチン納入を約束したことを評価した上で、ファイザーに対し、引き続きの納入を促した。
国家主席はこのほか、同社に対し、12~18歳の未成年者用のワクチンを可能な限り早く納入するためのロードマップを早期に具体化するよう提案したほか、ベトナムがポーランドなどの各国からファイザー製ワクチンを買い取ることについて合意に至った場合、ファイザーも承認手続きを迅速に完了するよう要請した。
ファイザーのグローバルポリシー担当のシニア・バイス・プレジデント(SVP)であるジョナサン・セリブ(Jonathan Selib)氏は、契約に基づく3100万回分の成人用ワクチンを年末までに納入し、有効性と安全性に関する十分なデータが確保でき次第、未成年者用のワクチン2000万回分も提供することを約束した。
同氏はまた、ベトナムが他国からワクチンを買い取るための手続きを迅速に実施することを確認した。
なお、これに先立つ8月、ファム・ミン・チン首相はファイザーのアルバート・ブーラ(Albert Bourla)会長 兼 最高経営責任者(CEO)と電話で会談し、ワクチンのベトナムへの早期供給を要請した。