グエン・スアン・フック国家主席の決定により、9月2日の建国記念日に全国の受刑者3035人が特赦を受けて釈放された。特赦を行ったのは2016年以来5年ぶりで、改正特赦法(2018年版)が2019年7月1日に施行されてから初めての特赦となった。
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受刑者が祝日の9月2日までに家族と再会できるよう、特赦の決定は9月1日に発効となった。各刑務所は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の一環として、受刑者を地元に輸送する車両を手配した。
警察をはじめとする地元当局は今後、出所した受刑者に身分証明書を新たに付与し、職業訓練や就職を支援しなければならない。
ベトナムは2007年から7回にわたり受刑者計8万7000人に特赦を与えた。
公安省によると、全国の刑務所で服役している受刑者は約10万人となっている。
なお、改正特赦法(2018年版)では、受刑者が条件を満たしていても特赦の対象にならない16種類の罪状が規定されている。
これには、◇反逆罪、◇政府転覆罪、◇スパイ罪、◇領土安全侵害罪、◇暴動罪、◇政府転覆目的のテロ罪、◇国のインフラ破壊罪、◇反体制的コンテンツの作成・所持・拡散・宣伝の罪、◇治安びん乱罪、◇拘禁施設破壊罪、◇テロ罪、◇平和を破壊し戦争を引き起こす罪、◇人道に対する罪、◇戦犯、◇傭兵の募集・訓練・起用の罪、◇傭兵を務める罪が含まれる。