ベトナム人とフランス人の両親を持つ女性アウレリア・グエン氏は、新型コロナウイルスワクチンの共同調達に関する国際的な枠組みである「コバックス・ファシリティ(COVAX Facility)」の代表を務めている。
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コバックス・ファシリティには、190か国・地域が参加している。うち高所得の98か国が拠出した60億USD(約6600億円)を使ってワクチンを確保し、中・低所得の92か国に無料で供給することがグエン氏の使命だ。
コバックス・ファシリティは、途上国でワクチン接種を支援する国際機関であるGAVIワクチンアライアンス(GAVI)、世界保健機関(WHO)、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)の協力で実施されている。グエン氏は、コバックスの代表になる前はGAVIの財政責任者だった。
米タイム誌(2021年2月17日号)は、2020年10月にコバックス代表に就任したグエン氏を、将来が期待される「次世代のリーダー100人」の1人に選出。「世界の健康はアウレリア ・グエン氏の手の内にあるといっても過言ではない」と紹介している。