保健省はこのほど、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬候補の抗ウイルス薬「モルヌピラビル(Molnupiravir)」を軽症患者および野戦病院で治療中の患者ら約160~200人に対して経口投与したと発表した。
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「モルヌピラビル」は開発中の新薬であり、一部の国々で第2相と第3相の臨床試験を終えたばかりだが、米国やインドでは既に新型コロナ患者への投与が始まっている。
保健省傘下の生物医学倫理評議会によると、米国とインドで実施した臨床試験の結果、安全性が確認されており、特に軽症・中等症の患者に対する5日間の投与でウイルス量の減少が認められた。新薬の投与により、市中感染の減少、入院率と死亡率の低下に繋がると期待されている。
同評議会は、8月16日から22日まで、ホーチミン市トンニャット病院およびハノイ市中央肺病院と協力して各医療施設で軽症・中等症患者に第1相~第3相の臨床試験を展開することを決定。臨床試験では1日に800mgの「モルヌピラビル」を経口投与した。
8月末までに研究データが得られる見通しで、この結果を踏まえて本格的に自宅治療中の患者などへの投与を開始する計画。