グーグル(Google)の拡張現実(AR)で3Dモデルを表示する機能「Google AR」に、絶滅危惧種の動物「サオラ」が新たに登録された。この機能を利用すると、Google検索で動物や恐竜をリアルな動く3Dオブジェクトとして表示することが出来る。
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グーグルは世界自然保護基金(WWF)ベトナムと協力して、「国際サオラの日(7月9日)」に、絶滅危惧種サオラの保護を訴えるキャンペーンを開始。この一環で、「Google AR」にサオラを新たに登録した。ベトナムの希少動物が登録されたのは初めて。
「ブークアンオックス」や「ベトナムレイヨウ」とも呼ばれるサオラは、約50cmの長い2本の角を持つウシ科の動物で、ベトナム西部からラオス東部にかけての森林などに生息している。1992年に発見されたが、捕獲が極めて難しいため、「幻の動物」とされている。
野生で生息しているサオラの個体は数十頭にも満たないと見られており、絶滅の危機に瀕している。
グーグルとWWFベトナムは、「Google AR」にサオラを登録することで、一般消費者に、この動物を少しでも身近に感じてもらい、自分たちの日々の生活が、自然や野生動物たちにどのような影響を与えているのかを知るきっかけになってほしいと考えている。