6月22日に発生したベトナムと香港を結ぶ光海底ケーブル「アジア・アメリカ・ゲートウェイ(AAG)」のトラブルは7月2日から7日までの間に復旧作業が完了する予定だったが、新たなトラブルが発見されたことで作業の延長を余儀なくされた。
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東南部地方バリア・ブンタウ省ブンタウ市から102km離れた地点のトラブルは9日までに復旧作業が完了する予定。しかし、この箇所の近くで新たに発見されたトラブルについては、11日に復旧作業が始まり、完全復旧は17日となる見通しだ。
これとは別に、同じく5月22日からトラブルが発生している「アジア・アフリカ・ユーロ1(AAE-1)」については、7月3日から復旧作業が始まっているが、当初の予定(11日)より2日遅れの13日までに完全復旧する見通し。
ベトナムと海外のインターネットアクセスを結ぶ海底ケーブル5本のうち、5月中旬からこれまでに「AAG」、「AAE-1」、「アジア・パシフィック・ゲートウェイ(APG)」の3本に相次いでトラブルが発生。
トラブル発生以降、インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)は、迂回ルートの通信量を拡張するなどして対策を講じているが、コロナ禍で在宅ワークやオンライン授業の増加で通信需要が高まっていることもあり、ベトナム国内から海外へのインターネットアクセスには大きな影響が生じている。
なお、「APG」については既に6月11日に復旧作業が終わっている。