保健省の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する6日午前の発表によると、7省・市で市中感染者277人が新たに確認された。
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新規の市中感染者の内訳は、◇ホーチミン市:230人、◇南中部沿岸地方フーイエン省:18人、◇東南部地方ドンナイ省:11人、◇南部メコンデルタ地方アンザン省:10人、◇北部紅河デルタ地方フンイエン省:5人、◇南部メコンデルタ地方ビンロン省:2人、◇北部紅河デルタ地方ハナム省:1人。
市中感染者のうち228人は感染者の接触者(F1)や既存の集団感染発生地域の関係者などで、隔離区域内または封鎖区域内で感染が確認された。
6日午前の発表時点でベトナム国内の新型コロナ累計感染者数は2万1312人、死者数は90人となっている。
ホーチミン市では、工業団地やハイテクパークなどでの感染が拡大している。トゥードゥック市タンフー街区のサイゴンハイテクパーク(SHTP)に入居するベトナム日本電産サンキョー(Nidec Sankyo Vietnam)では、5日午後までに238人の感染者・感染疑い者が確認された。
同社は4000人の工場労働者を抱えており、約1000人の接触者(F1)を特定したが、外部の集中隔離施設が過負荷状態のため、約700人のF1を工場内で隔離させた。その後、一部は集中隔離施設へ、一部はハイテクパーク内に同社が設置した隔離エリアに移動させた。同社は3日午後から工場での生産を一時停止している。
市内には工業団地・輸出加工区17か所とハイテクパーク1か所があり、合わせて約32万人が就労している。これまでに、ハイテクパークのほかにも多数の工業団地などで感染者が確認され、工場の封鎖や生産の一時停止などに追い込まれている。
なお、トゥードゥック市人民委員会は5日午後、タンフー街区を封鎖し、6日午前0時から最も規制が厳しい首相指示第16号/CT-TTgに沿った措置を講じることを決定した。ただし、ハイテクパークの敷地内は措置の対象外となる。この措置は新たな通知が出るまで継続する。