新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防国家指導委員会によると、新型コロナにより1万2938人目の感染者(男性・61歳)が死亡した。
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新型コロナによる死者は累計81人、4月末から広がった第4波では46人となった。
男性は、ホーチミン市ビンタン区アンラック街区在住。7年前に肺結核を患っていた。咳や呼吸困難の症状が現れたため、検査を受けたところ新型コロナ陽性となり、6月20日にチュンブオン病院に入院し、新型コロナによる肺炎と診断された。その後、6月26日に死亡が確認された。死因は新型コロナによる肺炎の重症化と、肺結核の病歴を背景とする進行性呼吸不全と多臓器不全の合併症と診断された。
保健省の新型コロナに関する30日午後の発表によると、12省・市で市中感染者233人が新たに確認された。海外からの入国者7人も陽性となった。
新規の市中感染者の内訳は、◇ホーチミン市:124人、◇東南部地方ビンズオン省:57人、◇東南部地方ドンナイ省:12人、◇南中部沿岸地方クアンガイ省:10人、◇東南部地方バリア・ブンタウ省:6人、◇南部メコンデルタ地方ドンタップ省:5人、◇北中部地方ゲアン省:4人、◇南部メコンデルタ地方アンザン省:4人、◇南中部沿岸地方フーイエン省:4人、◇北部紅河デルタ地方バクニン省:3人、◇南中部沿岸地方ダナン市:2人、◇東北部地方バクザン省:2人。
市中感染者のうち221人は感染者の接触者(F1)や既存の集団感染発生地域の関係者などで、隔離区域内または封鎖区域内で感染が確認された。
午前と正午、午後の発表を合わせると、同日の市中感染者数は17省・市の計441人。
30日午後の発表時点でベトナム国内の新型コロナ累計感染者数は1万6863人、死者数は+1人増えて81人となっている。
ホーチミン市では、30日午後までにファムゴックタック病院で患者や患者の家族など25人の感染が確認された。同市保健局によると、同病院で最初に感染が確認されたのは結核治療病棟に入院中の患者の家族(ビンタン区在住)。現在、ビンタン区は感染リスクが「非常に高い」地域に分類されており、感染者数も最も多くなっている。
現在、同病院は結核治療の入院病棟を封鎖し、全病棟の検査を行っている。25人以外は1回目の検査で陰性だった。