保健省によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により4391人目の感染者(男性・53歳)と6043人目の感染者(男性・80歳)が死亡した。
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新型コロナによる死者は累計66人、4月末から広がった第4波では31人となった。
65人目の死者となった4391人目の感染者は、北部紅河デルタ地方ビンフック省イエンラック郡在住。2020年9月から非ホジキンリンパ腫を患い、9回にわたり化学療法を受けていた。また、高血圧の持病もあった。ハノイ市K病院タンチエウ分院での治療中に新型コロナ陽性となり、中央熱帯病病院に転院して治療を受けたが、6月19日午前に死亡が確認された。死因は非ホジキンリンパ腫と高血圧、腎不全を背景とする敗血症性ショックと新型コロナによる肺炎と診断された。
66人目の死者となった6043人目の感染者は、北部紅河デルタ地方バクニン省バクニン市ニンサー街区在住。高血圧と腎不全、喘息を患っていた。5月21日に咳と微熱の症状が現れ、25日に新型コロナ陽性となり、バクニン省総合病院に入院した。翌日に中央熱帯病病院に転院して治療を受けたが、6月19日午後に死亡が確認された。死因は腎不全と高血圧、心不全、気管支喘息を背景とする新型コロナによる肺炎と多臓器不全と診断された。
保健省の新型コロナに関する20日午前・正午・午後の発表によると、9省・市で市中感染者300人が新たに確認された。海外からの入国者11人も陽性と判明した。
新規の市中感染者の内訳は、◇ホーチミン市:137人、◇東北部地方バクザン省:96人、◇南中部沿岸地方ダナン市:27人、◇北部紅河デルタ地方バクニン省:19人、◇東南部地方ビンズオン省:13人、◇北中部地方ゲアン省:5人、◇北中部地方ハティン省:1人、◇南中部沿岸地方クアンナム省:1人、◇南部メコンデルタ地方アンザン省:1人。アンザン省で市中感染者が確認されたのは第4波で初めて。
これにより、ホーチミン市の第4波の市中感染者数は累計1618人となり、バクニン省の1525人を抜き、バクザン省の5406人に次いで省・市別で2番目に多い地域となった。
市中感染者のうち281人は感染者の接触者(F1)や既存の集団感染発生地域の関係者などで、隔離区域内または封鎖区域内で感染が確認された。
20日午後の発表時点でベトナム国内の新型コロナ累計感染者数は1万3211人となり、17日に累計1万2000人を超えてから3日間で+1000人以上増加した。死者数は+2人増えて66人となっている。