ファム・ミン・チン首相は保健省に対し、新型コロナウイルスワクチン接種の優先対象者に新たな対象者を追加するよう指示した。政府官房が25日に明らかにした。
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保健省は現状を踏まえた上で、工業団地など労働者が集まる場所で働く人々を優先対象者に追加することになる。
首相が指示を出した背景には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第4波で北部紅河デルタ地方バクニン省と東北部地方バクザン省の複数の工業団地で深刻な集団感染が発生していることがある。バクザン省では、25日だけで375人もの市中感染者が新たに確認され、その大半が工場労働者だった。
なお、ベトナム裾野産業協会(VASI)はこれに先立つ20日、工場労働者を新型コロナウイルスワクチン接種の優先対象者に追加するよう要請していた。VASIのレ・ズオン・クアン会長は、「政府が企業から資金を募るなどして官民連携で展開する方針があれば、裾野産業の各社は労働者のワクチン接種に係る費用を支払うことを希望している」と述べた。